電脳Oz3

自作パソコンやガジェットを紹介するページ。何かの役に立てば。「でんのうおーじーさん」です。

日本製の高級キーボードの実力を見た!東プレのテンキーレス「REAL FORCE」レビュー【2018年度版】

僕はいまメインのキーボードとして、DREVO社の「Calibur」という、US配列のキーボードを使っています。キー配列や見た目は、おおむねPFUの「HHKB」と似ていますが、似て非なるものです。

「Calibur」に不満がありながらも使っています。しかし、タイピングした時に金属音が混じっています。金属音って不快なんですよね。しかもタイピングすると擦ったような感触が指に返ってきますから。まるで黒板に爪を立てているような感覚です。

そんな「Calibur」についての過去記事を貼っておきます。どんな商品なのか気になる方は、ぜひご覧ください。参考になれば幸いです。

www.doz3.info

2018年最新版の東プレのテンキーレス「REAL FORCE」レビューします。いやー、日本製の高級キーボードの実力を見ましたね。

主なスペックと概要

キーの数 91
配列 日本語
キースイッチ 静電容量無接点方式
接続方式 USB
キー荷重 変荷重 30g / 45g / 55g
ケーブル長 1.5m
重さ 1.1kg
カラー アイボリー/ブラック
スイッチ寿命 5000万回以上
原産国 日本
キーストローク 4mm
角度調整機能 有り
サイズ(横x奥x高さ) 142mm x 369mm x 30mm
価格 2万円台(オープン価格)
年式 2018年
製品名 REALFORCE S R2 TKL S / R2TLS-JPV-IV

2018年で最も新しいモデル(2018年5月時点)です。

光るタイプのRealforceもありますが、あちらはもう1万円高いんですよね。なんでもゲーミングモデルだとか。別に光らなくても良いじゃないと思っている筆者は、こちらの光らないタイプにしました。

開封の儀

Amazonから購入しました。僕が購入した時は、20,981円でした。ヨドバシ・ドット・コムだと27,000円くらいでしたから、圧倒的な安さで購入できたと言えるでしょう。この安さの時点ですでに満足感が高いです。

Amazonからは、こんな箱で届きました。ちょいと大きいですね。

梱包箱を開けたら、案の定スカスカ。でもちゃんと緩衝材が仕事してますね。

ドン!化粧箱です。シンプル。

化粧箱を開けると、これまたシンプルな梱包です。

開封して商品を出してみました。ぱっと見は普通のキーボードです。

USBです。これも外見は普通。

キートップをアップで撮影してみました。綺麗な配列ですね。

ステップスカルプチュアだから、湾曲しているのがわかりますね。

横から撮影しました。ステップスカルプチュア!

キーボードの背面。USBケーブルを3方向から排出できます。

ちなみに、「Calibur」はiPad Pro専用機となりました。

うーん!箱から出しただけなのに、すでに満足感がすごい!

第一印象は「堅実なキーボード」

これぞまさしく!THE・キーボード!といった感じでした。とにかく手触りが良く、当然ですが千円そこらのキーボードとは一線を画していると思います。

僕は黒一色のキーボードよりも、こういった白系のキーボードが好きです。僕のイメージでは、キーボードといえば白で、この常識は死んでも変わらないと思います。それくらい、白系のキーボードが大好きです。そして、キーボードとしての造形美も最高級品です。

う、美しい・・・!

話は少し逸れますが、ヨドバシ梅田で初めてRealforceを見かけた時は、既視感があるなあと思ってました。ネットで調べたところ、富士通コンポーネントの「リベルタッチ」でした。

富士通コンポーネント 「リベルタッチ」

巷のキーボードマニアから言えば、Realforceよりも、リベルタッチのほうが打ちやすいとかなんとか。まあ確かにヨドバシ梅田で触った感じは良かったので、賛否両論というか、好みの問題なんだと思います。

キータッチがとても軽くて優しい

青軸や黒軸を使っている人が使えば、キーの軸が折れたと思ってしまうくらいに、キータッチが軽いです。軸系のキーボードと比較すると、ほぼタッチした感覚はありません。

僕は底打ちが基本なのですが、Realforceは底打ちの必要がありません。少しキーに触れれば反応してくれますので、使いこなすには打ち方を変える必要があります。

変荷重なので、キーボードの外側は30gの押下圧で入力できます。キー入力で手にかかる負担を和らげてくれますので、力の弱い人でも打ちやすいはずです。つまり、力が入りやすい人差し指や中指の部分は、それなりの重さですが、薬指や小指などの力を入れにくい部分は、軽めの押下圧に設定されているということですね。いわゆる人間工学デザイン(エルゴノミクス)です。

パンタグラフやメカニカルを使っている人で、指を痛めてしまうようであれば、Realforceを選択するべきだと思います。強く底打ちをしても、指が痛くありません。まるで柔らかい低反発クッションに指を突き立てているような感触です。

どうして今まで安物を買い漁って、このキーボードを買わなかったのだろう。早く購入しておけば良かったです。

僕は30年の間に、色んなキーボードに出会ってきましたが、最終的に行き着くところは、このRealforceなんだろうなあと思います。それくらい、キータッチに満足感があります。

キータッチの音が小さい

タイピング音がかなり小さいので、本当にタイピングしているのか分からないレベルです。これなら、ご家族と一緒に住んでいる人や、小さなお子さんが居るご家庭でも問題なく使用できるでしょう。

ただ、底打ちをする人の場合は、割と音が出ます。「コトコトコト」といった低音です。耳が良い人なら、気になるレベルかもしれません。しかし神経質でもない限り、気になることはないでしょう。

キーの印字が消えにくい「昇華印刷 」

よほど雑な扱いをしない限り、キーの印字が消えることはありません。たとえば、キートップを削るような使い方ですね。爪が長かったり、キートップの汚れを取るために、爪で擦ったりなどしなければ、印字が消えることはないでしょうね。

安いキーボードは、キートップにデカールと呼ばれるシールを貼り付けているだけなのです。普通に使っているだけでも摩耗してしまいますから、剥がれるまでは時間の問題といっても良いでしょう。

では、「昇華印刷」がどういったものなのか説明します。

インクリボンに塗布された昇華性染料インクを、熱した印字ヘッドによって専用のコート紙に転写する。熱転写プリンターの一種ではあるが、一般には「昇華型プリンター」と呼ばれる。

昇華型は印字するドット毎に転写するインクの濃度が調整できるため階調表現に優れ、写真印刷用途にも耐えうる画質が得られる。

これはWikipediaから、昇華型のサーマルプリンターの説明を引用してきたものです。要は「写真としても使えるインクだよ」ってことです。写真ってそうそうインクが落ちるものではないですよね。それと同等の原理を使っているってことです。

文章にすると分かり辛いと思いますので、実際に昇華印刷処理を施している方のブログを貼っておきます。作業工程をしっかりと記録されているから、分かりやすいと思います。

オリジナルキーキャップを作ってみました!C93で頒布予定!!(Romly)

ちょっと残念なところをご紹介

高級キーボードなだけに、満足感は非常に高いです。今のところ、目立って不満点はありません。もし使いづらい部分があったとしても、自分がキーボードの性能に合わせにいく!くらいに思っています。それくらい満足しています。

ただ、「この機能があれば、もうちょっと便利だった」という点を書いていきます。多分、購入された方の大半は、同じ悩みを抱えているんではないでしょうか。

キートップが外せないから清掃が困難

実はこれ、キーボードの清掃が出来ないという欠点があります。僕は基本的に、キーボードが汚れているのは許せないタイプなので、少しでも汚れが付着すれば小まめに清掃しています。

しかし、Realforceはキートップが外せないために、清掃できる箇所が限られているのですよ。なので、どうしてもこの欠点が許せない人であれば、キーボードカバーを装着しておくことをオススメします。

まーなんというか、キーボードカバーを付けてしまうと、せっかくの高級感のあるキータッチのフィードバックを受けられないことになりますから、僕はオススメしません。ややキータッチが重くなってしまうという問題も出てきますしね。

DIPスイッチがない

キー配列を変更する、DIPスイッチは付いていません。今回購入した「REALFORCE S R2 TKL S / R2TLS-JPV-IV」は、Windowsの配列ですので、Macに対応したキー配列ではありません。

で、色々と調べてみましたが、現行で発売されているRealforceには、Mac対応の製品がありませんでした。(今後発売予定はあるようですが、まだ出てない)つまり、DIPスイッチが付いている製品はありますが、それらはすべてキー配置を変更するものであって、Mac配列にするものではありません。

どうしてもMacで使いたい場合は、キーマッピングを変更する必要があります。ちなみに、純正のキーマッピング変更アプリでは、Sierraに対応していないようです。

RealforceをMacで使う方法をリンクしておきます。

東プレ Realforce キーボードをMacで使う設定「Karabiner-Elements」mac OS Sierra編(変デジ研究所)

キータッチのフィードバックにやや金属っぽい部分が

基本的には「フワフワ、スコスコ」といった感覚なのですが、ややザラっとした感触が混じっています。これはもしかするとスプリングの反発なのかもしれません。気になる人には気になるのではないでしょうか。

このザラッとした金属のような、あるいは砂利が混じったような感触がなければ、不満は出ないかと思います。少なくとも、僕はちょっと気になりました。

公式ソフトで何も設定できない

実は、キー設定が可能な公式ソフトウェアが存在します。

f:id:krrochu2:20180505133907p:plain

しかし、本製品「REALFORCE S R2 TKL S / R2TLS-JPV-IV」は設定するような箇所がないため、わざわざインストールする必要がないんですよね。せいぜいデモモードとして、キーロックするくらいでしょうか。

ファームウェアのダウンロードやインストールは出来ないようなので、敢えてインストールする必要はないというのが現状です。なんかちょっと残念に感じましたね。

FPSゲームでの感触は良好

ネットのレビューなどを見ると、「変荷重式」のキーボードは、ゲームに向かないと書かれていました。そのため、基本的には「等加圧式」がゲームには使われるようです。

僕は購入した後になってこの事実を知りましたが、実際に使ってみるとそんなことはありませんでした。変荷重がFPSゲームに向いていないと言われている理由が、「WASD」キーの重みがそれぞれ異なるからです。

しかし、僕が使った感じでは、FPSゲームでも問題なく移動操作が出来ましたから、よほど神経質でもない限りは気にする必要はないかもしれません。こればかりは好みの問題ですから、ぜひ店頭でキータッチを試したほうが良いかもしれません。

慣れるまでに時間がかかりそう

これまで、1万円を超えるキーボードを購入したことがありませんでした。Realforceを購入するまでに色々なコスパに優れた製品を使ってきましたが、どれもこれも結局は「安物」なんですよね。Realforceが高級な万年筆だとしたら、安物は100円均一のペンくらいの感じです。

クルマで言えば、軽自動車からの乗り換えで、ベンツやBMWなどの高級車といった感じでしょうか。乗り心地は良くても、車幅やステアリングのフィーリングなどは別物ですから、慣れるまでに時間を要します。

といった具合に、Realforceも例外なく、手を乗せた感覚は心地が良いのですが、押下圧やキー配列に慣れるまでに時間がかかるのは当然の話です。ましてや、今までは軽自動車に乗っていたのですからね。

まとめ

何を言っても、とにかくキータッチが柔らかい!優しいです。音も静かですし、何千円かする安い静音設計のキーボードとはワケが違いましたね。なんで早く購入しなかったんだろう。

僕は生まれてから物心が付いた時から、パソコンに触れてきました。特にキーボードには拘りがあって、キー配列を、ああでもない、こうでもないと御託を並べていました。

うん、でも年齢を重ねるごとに、安いキーボードは肩が凝るような気がしてきました。多分、気のせいだと思いたいところですが、Realforceを使ってみて杞憂ではないことが分かりました。

もう、指が疲れないんですよ。長文を打っていても。こうしたブログの記事を書いていると違いが分かります。指にかかる負担というのが、いかに大きいということが。

半信半疑で、疑い深い人には、「ハイハイ、そりゃ高価なんだから当たり前でしょ」と言われそうですし、僕も実際にそう思っていました。この記事を書いていても、まだ疑っています。

1つの宗教を作っても良いかもしれないですね。それくらい、Realforceは良いキーボードだと言えます。気になってるけど高い・・・だから購入を躊躇してしまっているという方は、思い切って買ってしまえば良いです。1回3,000円くらいの飲みを、7回くらい我慢すれば手が届く範囲です。

このキーボードと出会えて良かったと思います。これからも末永くお付き合いしていこうと思います。